私は三十代の女性で、数年前に仕事に必要となる資格を取得するために働きながら勉強をしていました。合格率は六十パーセントほどの試験でしたが、私はあまり頭も良くなく、仕事も家事もしなくてはならないので勉強をする時間も取ることが出来なかったので、合格できないのではないかと不安でした。年に一度しかない試験。落ちたらまた勉強地獄というのも嫌でしたし、受験費用もかかります。また、仕事のための試験なので会社からのプレッシャーも半端なかったのです。そのため、ただ勉強するだけではなく神頼みをしようと、試験の結果が出るまで、大好きなお酒をやめることにしました。私はお酒が大好きで、仕事から買えったらまず冷蔵庫を開けてお酒を飲むというのが習慣だったのです。しかし、どうしても受からなくてはならない試験に合格するために、大好きなお酒を絶つことで、願掛けにしたのです。始めの三日くらいはどうにか我慢できたのですが、辛かったのは飲みのお誘いを断らなくてはならなかったということです。呼ばれたら飲みに繰り出すタイプだったのですが、試験に合格するためにお酒を絶って願掛けをしている以上、お酒のある場所にはいけなかったのです。願掛けを始めてから半年後が試験の合格発表でした。お酒を断つという願掛けはお酒にのみに出かける機会もなくしてくれたので、結果的には勉強する時間も増やすことができてよい効果をもたらしてくれたように感じます。試験の手応えもありましたが、答えを書き間違えている可能性もあると、発表までお酒は飲みませんでした。そして合格発表で、見事私の受験番号があったのです。早速お酒を解禁してお祝いしました。願掛けのおかげで合格できたと思っていますが、大好きなものを断っているから是が非でも合格しなくてはと躍起になったのも、願掛けがうまくいった秘訣だと思っています。願掛けをするなら、自分に苦行を与えるのはとてもよい方法だと思います。
36歳女、試験合格の願掛けは辛いけど受かることができて幸せに
