40代女性。長く専門職についていましたが、現在は体調の都合で主婦をしています。体調というのは、先日脳の手術を受け、軽い後遺症が残ったためです。手術の前日、病室の窓からきれいな虹が見えました。これがいけなかったと思うのです。私はクリエイティブ系の職業で、そのなかの物書きやまとめる仕事を中心にしてきました。特に多かったのが新聞や月刊誌。クライアントに校正を依頼できない新聞記事があるため、発行されてからしばらくの間は記事の内容や誤植などのクレームが入らないかと緊張しました。元来おっちょこちょいな性分でトラブルを抱えて泣きながら謝罪しに行った事も少なくありません。そういうトラブルの前兆になっているのがどういうわけか「虹」なのです。あの美しくてスペシャル感のある虹を忌み嫌う人は珍しいのではないでしょうか…。私自身も子供の頃か社会人になるまではハッピーな気持ちにさせられるので大好きでした。一般的には頻繁に見られる現象ではない虹はラッキーの意味合いが強いと感じます。でも私はその逆。何かしらのトラブルや心配事を抱えている時に虹を見てしまったら、「ああ、ダメになるなあ…」とネガティブな心境になります。いったい何がきっかけでこうなってしまったのか、今でははっきり思い出せませんが、仕事を始めた社会人になってからだというのは確実。毎回ではないものも、ほとんどのケースが悪い方向に転んでしまう結末が待ち構えています。前述の通り、手術の前に美しい虹を見ました。医師からは、手術は10時間かかること、脳という場所がいかに特殊で繊細なパーツであるということなど、事細かに説明を受け、後遺症が残ることもあるとも当然聞かされていました。病室の窓から見えた虹は二股に分かれている珍しい形でした。そんな珍しい虹、本当なら周囲の人間に興奮気味に伝えるのでしょうが、これまでの経験から、私はますます不安になりました。術後、顔の半分が固まって、顔面麻痺になりました。日に日に改善されていますが今もリハビリ中です。世の中の美しいものや珍しいものが見られたからといって、はしゃいだり、ハイテンションにならないほうがいいんだろうなと感じます。その後に待っているには決していい事ダチは限らない。そういう忠告的な意味合いがあるのかもしれません。
40代女性 虹を見ると悪い結果が待っている
