29歳女 おまじないで怖いくらい確実に晴れになる

主人と娘と暮らしている主婦です。


私が小学校5年生の頃、密かに流行っていたおまじないがあります。


それは「天気を確実に晴れにする」というおまじないです。


私は元々霊的なものやおまじないなど全く信じない子供でした。


なのでその流行っていたおまじないも、なんとなく聞き流す程度で。


しかしそんな私が、そのおまじないに縋る時があったのです。


修学旅行の予定で「海岸沿いの散策」というものがあり、海が大好きな私はそれを楽しみにしていました。


修学旅行が近づくにつれて、私は普段見ない天気予報をテレビや新聞で毎日チェックしていました。


一週間前の予報から、旅行の予定日はずっと雨。

確率はなんと80%。


旅行日程表の資料には、米印で「※雨天の場合海岸散策は中止、室内活動」と書かれていました。


どうにか晴れにならないかと悩んでいた私は、その時流行っていたおまじないを思い出しました。


方法はとっても簡単。

小さい紙に太陽のマークと日付を書いて、それをてるてる坊主の頭に入れて釣り下げるというものでした。


普段おまじないを全く信じない私が、そんなことをやっていると分かったら恥ずかしかったので親がいない時にこっそり家で作って飾っておきました。


てるてる坊主を作ったのは旅行の3日前でした。


本当にこんなものは効くのか、私は半信半疑でした。


結果はなんと、紙に書いた海岸散策があったその日だけ晴れました。

天気予報では最後まで80%雨の確率だったのに。


私は嬉しさと恐ろしさを感じました。

おまじないの最後には、願いを叶えてくれたてるてる坊主にお酒をあげて燃やすというものでした。


私は当時お酒なんて買えなかったし、外で物を燃やしていたら親に怒られてしまうので違う方法をとりました。


ビニール袋に台所にあった料理酒を入れて、そこにてるてる坊主を染み込ませ燃やすという意味でゴミ箱に捨てました。

捨てる時はちゃんと手を合わせて、てるてる坊主ありがとうとも言っておきました。


私は今でも最後の神頼みとして、時々そのてるてる坊主を作ってしまうことがあります。


子どもの保育園の行事や家族旅行、主人の仕事の関係などどうしても雨が降って欲しくない日。


そして今もなおそれは健在で、どんなに雨予報でも最終的にその日だけは晴れるのです。


何度も確実に晴れにしてくれると、もしかしたらこれは自分の力ではないか。

「天気の子」という映画に思わず自分を重ねてしまいそうになりますが、おまじないは「お呪い」とも書きます。


てるてる坊主への感謝を忘れてしまうと、何か恐ろしい事が自分に返ってきてしまう事もあるかもしれません。


もしこのおまじないをやる方がいらっしゃったら、てるてる坊主が願いを叶えてくれた時は最後の仕上げをしっかりやってあげて下さい。


その人なりの方法でお酒をあげて燃やすを感謝を込めて行ってあげることが、大事ではないでしょうか。

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