40代の二人の子どもを育てる主婦です。私が中学生の頃、消しゴムに好きな人の名前を書くと恋が実る、というおまじないが流行りました。結構な人が試していたと思いますし、付き合っている子達や、両想いとされている子達も、消しゴムに好きな人の名前を書いていました。流行っていたので、消しゴムに書いてある名前を見る子達もいました。見られてはやされて困る子もいれば、両想いであれば、公認や確かめ合いのようなツールとして利用していた子もいたと思います。そんないつ自分の思いがさらけ出されるかもしれない状況下で、私は好きな人の名前を書く勇気はありませんでした。はやされる事がとても怖くて、おまじないをする前に、自分の気持ちを大勢の前で知られる事を恐れました。でも、おまじないで叶うなら、という思いもありました。今思えば、少女時代を振り返ると、とても純粋だったんだな、なんて思います。私は、学校に持って行く消しゴムに書かなければいいんだ、と家の消しゴムに名前を書く事にしました。持っていかなければ、バレない、と思いました。しかし、思わぬところに落とし穴があったのです。母が、私の部屋を掃除している時に、白い消しゴムに何か書いてある事に気付き、その時、母は私のカンニングを危惧したようで、ケースを外すと、名前が書いてあったので、人の消しゴムを持って帰ってきていると勘違いしてしまい、夕飯の時に、人の消しゴムはちゃんと返しなさいよ、と言われました。本来であれば、それで終わってしまう内容なのですが、私には姉がいて、姉もそのおまじないは知っていたので、姉が、それっての好きな子の名前を書くおまじないでしょ、と家族の前でバラされてしまいました。母親に対しても恥ずかしかったのですが、父親に好きな男の子がいる事を知られた恥ずかしさと、そんなおまじないを自分がしている事を知られた恥ずかしさでいっぱいになりました。学校でなければバレないと思っていましたが、家族にバレて、とても恥ずかしかったです。
46歳 女 恋のおまじないが家族にバレた恥ずかしさ
