私は現在30代で会社員をしていますが、10代の頃から様々なアルバイトを経験しました。その中で、仕事内容はともかく「稼げたなあ」と印象に残っているのは、深夜の食品工場でのアルバイトです。無料のアルバイト情報雑誌を見て応募したのですが、求人広告には・簡単な軽作業・0時から9時まで・時給1350円(6時以降は1050円)・特別手当あり働くなら深夜割増が加算される夜勤を希望していたので、その条件はクリア。その他もアルバイトとしてはかなりの好条件が並んでいたため応募してみました自宅から自転車で通える距離にある食品工場で、そこではコンビニエンスストア向けのお弁当を24時間稼働で作っていました。勤務開始から数週間は製造ラインに入り、ベルトコンベアに乗って流れてくるお弁当におかずをトッピングする作業をしていました。非常に根気のいる作業でしたが、給料の良さを考えたら確かに内容は簡単だし、割のいいバイトなのかなと思いながら延々と具材を乗せる日々。しかしある日「〇〇君は今日からこっちやってもらうから」と社員に言われ連れて行かれたのは「炊事場」お弁当に入れるお米を炊く作業です。まず最初に感じたのは「とにかく蒸し暑い」大きな釜からは蒸気が吹き出しており、その熱風が頭巾とマスクをしていても襲ってきます。私はアシスタントのような感じで主に力仕事を担当しましたが、とにかく暑くて汗を大量にかきます。実は求人広告に記載されていた特別手当というのは、この炊事担当に支払われるものだったのです。この手当で月3万円程度プラスされることになりますが、キツさを考えたら正直微妙。さらに私の勤務時間の0時~9時に製造する分は、一番お弁当が売れるお昼の時間帯にお店へ並べられるため、その製造量は半端じゃありません。炊事担当になって初めての給料日。総支給額は30万円近くになっていました。深夜割増、時間外手当、さらに炊事担当への特別割増のおかげですが、その代償として1ヶ月で5キロも痩せました。食品工場は担当する現場によってキツさが全然違いますので覚悟が必要ですね。
31歳男 蒸し暑さで激ヤセ
