現在は普通の派遣会社で事務系のお仕事をしている50歳オーバーのおばちゃんです。今からもう20年近く前のお話です。ちょうどその頃離婚しまして。専業主婦でお仕事のスキルも何もなくいきなり飛び出したのでまともな就職も出来なかったのです。かといって立ち仕事にも自信がなく、たまたま見つけた出会い系のサクラのバイトをしていました。それ自体はまぁ割り切ってやっていたししょうがないかなーと思っていましたが、その時に一緒にたまたま見つけたのが風俗。箱なしの違法風俗と言うようなものだったんだろうなと思います。もうさすがに時効だろうから書くのですが。当時は錦糸町で働きました。元締めさんが出会い系サイトでお客さんを呼び、私たちが相手して、頂いたお金を元締めと半分ずつもらう。なんだかんだ言って、一日平均で3~5万は頂いていましたね。多い時は1か月で50万以上あったと思います。最初は、ああ・・・私も落ちるところまで落ちたなーというか。そんな感じにしか考えていませんでした。一方で、サクラのバイトよりも実は罪悪感がなかったんですよね。金額的には風俗の方が圧倒的に稼ぎはいい。ただ、リスクも大きいですよね。当然です。いつ病気などを移されるかもわからないし、何かの事件に巻き込まれるかもわからないですから。まぁ、幸いにも大きなトラブルに遭遇する事もなかったし病気にもかからずいられたのは本当に不幸中の幸いだったんだなと思います。一方サクラは、身の危険はないものの、ようは男の人を毎日嘘をついて騙す仕事でしたからね。正直ずっと良心の呵責というか。同じサイトだったのか別のサイトだったのかは知りませんが、なんとなく、日々嘘をついて騙している人たちの罪滅ぼしになるかもなーなんて思っていました。なので、正直言うと気持ちの上での後悔は実は今もあまりないのです。後悔したのはそれだけ稼いでいたのに、同じところで働いていた女の子たちの付き合いでお金遣いが派手になって、結局引退するまでに貯金らしい貯金が出来なかったことかな。そういうところで働いてる女の子ってみんな大なり小なり壊れていますので、やっぱりどこか普通じゃないんです。お金遣いも荒い。せっかく稼いだのにホストに貢ぐ子もいたし、パチンコしたり、高価なマッサージや毎週のように美容室とか。精神的にもどこかおかしくて、中には「私のここは子供なんかうまない、お金を生むの、大事なの」ってうっとりしながらお腹を撫でてるような人もいて。まぁ、それを見ちゃったから早々に引退しないとだめだって思えたんですけどね。まぁそんなわけで、1年以上毎月50万くらい稼いでいたにも関わらず、全く貯金は出来なかったんです。あれだけがっちりと貯められる時期はそうそうなかったのだし、せめて毎日1万でも貯めていれば良かったんですけどね。 本当にバカだったなぁと今も思います。もう一つは、離婚して置いてきた子供たちがいたんですが、その時期に私が何をしていたかは話せないですからね。やっぱり子供に堂々と話せない仕事はするもんじゃないなって思いました。同じような気持ちでいる方に言いたいのは、人間って案外強くてたくましい。だから、今どんなに自分がぬかるみでどん底にいたとしても、足が棺桶に入っていない限りは、何歳になってからでもやり直せるから大丈夫、って事かな。今は普通のお仕事をして、普通の彼氏が出来て普通に息子たちにも職場も話せて幸せです。ただ、あの頃のことは話せませんけどね。あれはもうお墓に持っていくしかないですから。
50歳女性が30代の頃にやっていた風俗で後悔したこと
